続☆オカマに恋した☆





 月命日の八日には、必ず墓参りに行く。



雨、雪が降ってても、ケガ、高熱でも、欠かしたことは一度もない。



ちょっとした、近況報告とかにも行くし。



遥にお墓の場所を教えない俺は、真奈美に恨まれてたりするのか?



「ま〜た、そうやってごまかすー!」

 遥はふてくされた顔をして言った。



でもすぐ、微笑んだ。



「そのうち……そのうち誘うから」

 すまない…今は…。



「わかった」

 遥は今度は寂しそうに、空を見上げて言った。


俺といる時、遥は寂しそうな顔をする。



苦しめてんのか?



真奈美と遥は、雰囲気が似てる。



顔とか、体型、性格…とかじゃなく、オーラ?! みたいなのが。



だから、オカマ時代は女子を寄せ付けないようにしてたのに、遥とだけは話せた。





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