続☆オカマに恋した☆
「愛とあの子のせい…全部」

そう言いながら、台所から包丁を持ってきて俺に向けた。



「……」

恐怖で立ちすくむ。



――殺される――
反射的に思った。



ただならない殺意を感じる。



「俺には遥しか愛せません……

遥だけしかいないんです…遥ただ一人しか……―」

待っていてくれてる遥のもとへ戻りたい。



俺の姿形がなくなったとしても―――



――死――――
の恐怖を感じる。



こんな真っ黒な世界から抜け出したい。
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