続☆オカマに恋した☆
墓石を見上げ、真奈美に近況を報告する。



多分天国に、声なんか届かない。



それでも、ここしかないと思う。



真奈美に一番近い場所。


ここへ来る…ここへ来ることだけが、救いであり償いだった。



届かなくても。



真奈美が好きだった、アーモンドチョコを供える。



ニキビに悩んでたくせに、これ食べるとめっちゃ笑顔だった。



アーモンドチョコを供えた時だけは、不思議と隣にエクボが可愛い真奈美が満面の笑みでいるような錯覚にふんわりと陥る。



ある意味、線香よりも供養の効力があるのかも……。



手を合わせていたその時だった、手桶が何かにぶつかる音がした。



俺は目を見開いて振り返る。



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