続☆オカマに恋した☆
「……遥」

 場所を教えてなかったのに。



「どーして?

場所わかったの?」

 思わずそんなことを口にしてた。



屋上で避けられて気まずかった空気がまだ、漂ってる。



「可奈さんに聞いて、地図書いてもらった」

 花束を遥は持ってた。


「そっか」

 俺はそれだけ言うと、遥が供えやすいように墓石から離れた。


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