続☆オカマに恋した☆
最後に二人並んで手を合わせる。



遥は真奈美との久しぶりの再会に、何を伝えているのか、長い間手を合わせていた。



「愛之介君」

 後ろから、俺を呼ぶ声がする。



 花束を手に持つ真奈美のお母さんだった。



「ありがとう。

今日はにぎやかで、真奈美もきっと喜んでるはずね」

 目を細め、俺と遥に軽く会釈した。



俺と遥もつられるように、会釈した。



「もしかして、遥……ちゃん?」

 遥に向かって、優しく問いかけた。



「そうです。

真奈美さんと仲良くさせて頂いてた、市川遥です」



「やっぱり!

綺麗になっちゃって〜。

でも真っ直ぐな眼差しは変わらないわね」

 少しだけ頬に肉が付いた、真奈美のお母さんはそう言った。



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