続☆オカマに恋した☆
半年前にオトコに戻るときに、真奈美の遺影に手を合わせに真奈美の家に行った。
その時のおばさんは、前にも増して痩せ細って、頬はこけ目の下のクマもすごかった。
一人娘を亡くした悲しみは、計り知れない。
葬儀で取り乱して泣き叫んでたおばさんの姿は、今でも忘れられない。
でも今日は、ちょっと吹っ切れたように、健康的にみえた。
「真奈美がここにいたら……」
おばさんはそう、つぶやいた。
「幸せものね、真奈美は……。
忘れずにこうやって、お墓参りに来てくれる、お友達がいてくれて」
おばさんの言葉に考える。
幸せなんだろうか?
あんな死に方しか選べない、短い人生だったのに……。
涙が湧き上がってくる。
「俺が……」
涙を必死にこらえ、言葉を発しようとした。
「もうね、そのことは…。
愛之介君のせいじゃないの」