続☆オカマに恋した☆
帰り道、沈黙が続いた。
おんなじペースで歩けるように、ゆっくり歩く。
生ぬるい風だけが、通り抜けてく。
きっと、おばさんも、俺も遥も前に進めてるんだと思う。
けど、俺はどうしようもないバカだ。
莉紗さんのこと。
そんな話もわざわざ遥にするし……。
「まーちゃんのお母さんに会えて、良かった。
心の絡まった糸がほどけていくような、そんな気がした」
「うん」
遥の言葉に、ただうなずいた。