続☆オカマに恋した☆
「まーちゃんのこと、いい意味で忘れない…

…何年何十年……

ここから離れても…どんなに遠くに離れても絶対に忘れない。

よく耳にするよね、人は二度死ぬって。

一度目は肉体の死。

二度目は存在を忘れられて、思い出してももらえなくなって、語られることもなくなる死」



「俺も……

記憶の中では真奈美は、二度も死なせたりしない、絶対。

おばさんのおかげで、背負ってたもんは、かなり軽くなったけど」

消えることなく、残り続ける過去の真奈美との思い出……



…事件…



それが心の傷と呼ばれても、分かち合える人達がいる。



語り合える人達がいる。



それだけで、傷である意味はあると思う。



いつか古傷と化しても、古傷が痛んでもお互いがお互いを救い出せる気がする。



風化させたくない、この傷だけは。





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