5人兄弟の王子様とたった一人のお姫様
不思議くん
「…何。」
いや、何って言われても…困ります。
リビングの扉を開けると、そこにはメガネをかけた優くんがいた。
優くんは、本を読んでいたのか、片手には本がある。
「寝れないの?」
「え…?」
メガネ越しに見える優くんの瞳。
痺れたように、体が動かなくなった。
「え、じゃない。寝れないの?」
「あ…うん。」
あたしが、頷くと優くんは、眉間にシワをよせた。
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不思議くん