5人兄弟の王子様とたった一人のお姫様
「顔赤いけど、蓮兄とそんなことしてたの。」
「ち、ちがっ!」
「慌て方が余計に怪しい。」
そういわれ、あたしは落ち着き、一つ息を吐くと
「ほんとにそんなんじゃないから。」
そう言って、微笑んだ。
そんなあたしを見て、優くんは何を思ったのか、自分の隣をポンポンと叩いた。
…座れってこと?
隣に?
あたしが少し躊躇っていると、優くんが少しあたしのことを睨んだので
怖くなって、即座に優くんの隣に座った。