5人兄弟の王子様とたった一人のお姫様
すると、優くんの右手が動いて、ヒタッとあたしのおでこにくっつけた。
すごく冷たかった…。
「冷たすぎてわかんないや」
そう呟くと、あたしの後頭部に手を持って行き、優くんの方に引き寄せられた。
そのまま優くんのおでこと、あたしのおでこがくっついた。
優くんの息が、あたしにかかる。
恥ずかしすぎて声も出ない。
「うーん…大丈夫かな。」
普通のように言う優くん。
おでこはまだくっついたまま。
…近い。
ドキドキがとまらない。
「あれ…顔更に赤い。」
唇触れそう…。
恥ずかしい…。