5人兄弟の王子様とたった一人のお姫様
「今さ、ドキドキしてる?」
間近でそう聞かれる。
逃げようにも、後頭部を押さえられていて、逃げれない。
「ね…ドキドキ、してる?」
聞き方がエロい…!
「して…ない…」
嘘。めちゃめちゃしてる。
でも、そんなことバレたくない。
「そう…」
そういうと、優くんはゆっくりと離れていった…
…いや、離れたと思っただけで、離れてなかった。
優くんは顔を、あたしの耳の近くまで持っていって、あたしの耳に、ふぅー…と息を吹き掛ける。
「あぅ…っ」
やばい…変な声でちゃった…。
でも優くんは、そんなの気にせず、あたしの耳を刺激する。
甘噛みされ、舐められ…
あたしはその度に、ビクンッと体が勝手にはねる。
体に電気が走るみたいな、そんな感じがする。
段々頭が朦朧としてきて、体の力も入らなくなってきた。