5人兄弟の王子様とたった一人のお姫様
「ねぇ、君。」
「ふぇっ!?あたし?」
「うん、君。」
いきなり男の人に声をかけられた。
ナ、ナンパ!?
どうすればいいのぉ!?
「岩城 涼夏さんだよね?」
あ、あれ?
なんで、あたしの名前知ってんだ!
「俺、五十嵐。五十嵐 蓮(イガラシ レン)」
「い、五十嵐さん…?」
「そう。迎えにきた。早く家行こう」
そう言って、スタスタ歩いていく五十嵐さん。
ちょ、待って!何歳よ?
かなり上に見えるんですが!?
いや、老けてるとかそういうことじゃないんだけど。
高校2年のあたしに比べたら、大人!ってことね。
それに、爽やかな人!
まじイケメンですよ、奥さん!!