罪過
あれから、6年経つのかな……?
小さかったあたしも、今はもう…16だ。
お兄ちゃんと交わした秘密の約束が、重罪だってこともわかる。
わかるけど、離れられない。
やめることができない。
だって、あたしには……お兄ちゃんしかいないんだもん。
どんなに離れようとしても、上手くいかない、上手くできない。
あたしの家族は、お兄ちゃんしかいないから……。
眠るお兄ちゃんに、またキスを落とす。
寝ていたお兄ちゃんの手が、そっとあたしを胸に引き寄せた。
すっぽりと胸におさまると、安心したように眼を閉じた。
温もりが愛しい。
お兄ちゃんと言いかけて、あたしは言い直す。
「ショウゴ」
愛しい人の腕の中で、あたしは眠りについた。
小さかったあたしも、今はもう…16だ。
お兄ちゃんと交わした秘密の約束が、重罪だってこともわかる。
わかるけど、離れられない。
やめることができない。
だって、あたしには……お兄ちゃんしかいないんだもん。
どんなに離れようとしても、上手くいかない、上手くできない。
あたしの家族は、お兄ちゃんしかいないから……。
眠るお兄ちゃんに、またキスを落とす。
寝ていたお兄ちゃんの手が、そっとあたしを胸に引き寄せた。
すっぽりと胸におさまると、安心したように眼を閉じた。
温もりが愛しい。
お兄ちゃんと言いかけて、あたしは言い直す。
「ショウゴ」
愛しい人の腕の中で、あたしは眠りについた。