ならばお好きにするがいい。
胸の奥がじんじんと痛む。
ずるい。
そんなにかっこいいなんてずるいよ、先生。
あぁ、私もうだめだ。
先生のことが好きすぎて好きすぎて好きすぎて、もうどうしようもなくて。
こうなったらもう先生のこと以外考えられなくなる。
「先生、大好き」
「うるせー」
はあー……とわざとらしく大きく溜め息をついた先生のほっぺが、少しだけ赤く染まっていることに気付いた。
「……なんつー顔してんだ、お前は」
私のほっぺを軽く引っ張りながら、先生は呆れた表情。
「バカみてーな顔すんな」
「バカ?」
「あぁバカだ。んっとに救いようのねーバカだよテメェは」
嬉しくて嬉しくて、自分がバカみたいに顔をぐしゃぐしゃにして笑っていることなんて、私は気付いていなかった。