愛詩-アイウタ-



 なんでもいいって…バカ。


 もう、巨人兵って呼ぼうかな。


「続いて女子行きまーす」



 そう仕切るのはゆみ。



「岩崎ゆみです!趣味はケーキづくり♪」



 趣味ってか…バイトじゃん!



 けどゆみはやったらキラキラしてる。


 何か、いいな。




「わたしは相野美夜です☆美夜って呼ばれてます」


 美夜は割と普通。上がり性なのか、少し顔が赤い。


「日比野ちか、6月17日生まれ!誕プレよろしく♪」


 今思い出したかも!ちかの誕生日。


 そう思い腕に爪でメモする。ふとこっちを見たちかに笑われた。



 次はひぃの番だ。ゆみに目で合図される。


「ひぃは佐波光璃ですっ!こう見えて元陸上なんで、足は速い…つもり」



「つもりってなんだよ~」



 タクヤに笑われた。初対面なのに!


「だって現役じゃないし」


 その時、るぅに腕を組まれる。


「なぁに、るぅ??」




「じゃ、オレら抜けんで~グッパでもして2人ずつに分かれて帰ってー」



 グッパじゃ2人ずつに分かれません。


 まぁ多分、グッチョキパでやるだろうけど。



「みんなごめんね!また明日~」



「「うん、またね」」



 美夜は手を振るだけだった。
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