愛詩-アイウタ-
両手で待ち構えている光璃に渡す。
「かわいい~!!だいすきなんだぁ」
両腕で抱き締める。マリーのぬいぐるみが少しつぶれた。
「強すぎー…って聞いてないし…」
応答なし。
「光璃?」
肩をトントンと叩く。
「ん?…っあぁ、ごめんごめん」
「またネジとんだだろ」
「…かも」
本気で心配。
最近ぽぉっとすること多い。すごく。
「やばいかもだなぁ」
「元からだろ」
歯に衣きせない瑠架の言葉。
悪気はない。からかいのつもりだ。
「るぅのばかぁ~はっきり言い過ぎ!」
「自覚あるんだ…」
ゔっ…墓穴ほった。
「もうっ!プリの代金るぅ持ちだからね!!」
「いつ撮ることになったんだよ~」
「え!?ゲーセン来たら絶対撮らない?」
「撮るかもだけど、光璃は唐突だって」
「それよく言われるっ!ひぃ子供過ぎるんだよね」
精神年齢は10歳くらいな気がする。
本人が思うのだから、間違いない。
「光璃が撮りたいならいいけど。400円だよな?」
「200円!ひぃも出すもん。割り勘だよっ」