愛羅武勇×総長様 Ⅱ
「嫉妬?」
-美憂side-
「ん………」
「美憂!」
「…………?」
誰…?
目の前が霞んで、あたしの名前を呼ぶ人の顔が見えない。
「良かった…」
そう言って、頭を撫でられた。
あぁ、分かった。
「………大、ちゃん…?」
大ちゃんだよね?
「おう、……ごめんな…」
「何で、謝ってるの…?」
「え…?」
「悪いの、は……あたしだよ…」
ちゃんと話を聞かずに勘違いしてたのはあたしの方。
「ごめんなさい……」
「いいって、俺も悪かった。つーか俺が謝ってんのはそのことじゃねぇよ。」
「何…?」
大ちゃんあたしが怒るようなことしたっけ?
「俺のせいであんな目に合わせて……熱あんのに…」
「大丈夫だよ…」
大したことじゃないし、助けてくれたのが大ちゃんだって、あたし知ってるんだから…
「ありがと…」
「?…まだ熱あんだから、寝とけ。」
「ん……」
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