愛羅武勇×総長様 Ⅱ
「大切な友達ですから。」
柚ちゃんが出て行って、数十分がたった。
点滴がもうすぐ終わる。
「よし、終わったかな…」
点滴が終わったところで、ナースコールを押してみた。
「中原さん点滴終わった?」
「終わりましたー」
フッと看護士さんを見ると、手には何故かコンビニの袋が。
「それ何ですか?」
「あぁ、そうそう。小さい男の子2人と、背の高い男の子2人があなたにって。」
小さい男の子2人に…背の高い男の子2人…
「あぁ…」
遼と恋汰と槙と風磨だ。
「変わったお友達が多いのね。」
「ふふっ、毎日楽しいですよ。」
「そう、良かったわね。」
優しく微笑んで、コンビニ袋を渡した後、点滴を取り外し始めた看護士さん。
「わ〜、お菓子いっぱい!」
「中原さん、手紙も入ってるみたいよ?」
「あ、ほんとだ…」
【寝てたら悪いから、とりあえず看護士さんに渡しとく。ゆっくり休んで、早く治せよ? お大事に。】
「いいお友達じゃない。」
「はい、大切な友達ですから。」
「そう。じゃああたしは行くから、ゆっくり寝なさい。」
「はーいっ」