愛羅武勇×総長様 Ⅱ
それだけ凄い人の彼女が、あたしなんだよね。
「美憂。」
みんながキャーキャー騒いでいる中、大ちゃんがあたしを呼ぶ声がハッキリ聞こえた。
「なーに?」
大ちゃんの目の前に立って、顔を見て返事を待った。
いまだに視線を集めているが、学校生活も今日で終わり。
いくら冷たい視線を浴びたって、そんなの構わない。
「…好き。」
「っ!」
今のは反則だよ。
ほら、周りの女の子達も悲鳴に近い声出しちゃってるもんね(笑)
「あたしも好きっ!」
照れながらも、気持ちを伝えると、大ちゃんは満足したかのように、微笑んだ。
「そりゃあ、良かった。」
「?」
あたしの頭を撫でている途中、気合いをいれたような顔つきになる。
「出来れば、目瞑っててほしいんだけど。」