愛羅武勇×総長様 Ⅱ
「仕方ねぇから認めてやるよ!」
周りにいた、女の子達が絶叫をあげる。
「えっ、まじー!?」
よく知らない男の子達も、近寄ってきて驚いた顔をした。
「おめでとー」
そんな声がいろんなところから飛び交う。
な、何だか祝福されているみたいだ。
男の子たちには……
「はいっ、どいてどいてー。俺らが通れないーっ」
遼を先頭に、人ごみを掻き分けて強引に近付いてくる面々。
「作戦大成功!」
ニヤニヤしたいつものメンバーが、嬉しそうにハイタッチをしている。
「あんなに驚くとはねっ」
「だよなー、あんなに驚く予定じゃなかったし!」
遼と、海斗のテンションが異常。
……サプライズ大好きだもんね。
「美憂っ、おめでと!」
「柚ちゃーんっ」
柚ちゃんのもとへと走り寄って、勢いよく抱きついた。
「ありがとね!今までいっぱい迷惑かけたけど、これからもよろしく!」
「こちらこそよろしくね。」
ニッコリ微笑んで、優しく抱きしめてくれた。