愛羅武勇×総長様 Ⅱ
目の前には大きなケーキに、たくさんのお酒。
ケーキの上には、ウェディングドレスを着た女の子と、スーツを着た男の子がのっていた。
「スッゴい可愛い!どうしたの、これ!」
ケーキの上にのっている、砂糖のお菓子がとっても可愛い。
「だろっ、わざわざケーキ屋に頼んだの。 結婚祝いに。」
あたしと遼が2人で盛り上がっていると、槙が出てきた。
「遼、メインはそっちじゃねぇだろ。 手伝え。」
そう言って、手を引きながら連れて行ってしまった。
「大ちゃん、大丈夫?」
横を見れば、大ちゃんは放心状態だ。
「いや、ちょっとビックリした。」
苦笑いしながらケーキを見ると、のっていたイチゴを食べてしまった。
「怒られるよっ」
「1つくらいバレねぇだろ。」
そう言うと、もう1つとってあたしに向けた。
真っ赤で美味しそうなイチゴを見て、大人しく口を開けた。
「甘い…」
「美味しいだろ。」
「大ちゃんが作ったんじゃないでしょ?」
「俺が選んだイチゴだし。」
そんな風に2人で笑っていると、奥から実瑠ちゃんが出てきた。