愛羅武勇×総長様 Ⅱ
「…いいけど。最後までやれよ?」
「分かってるって!良かったー。断られたら、このひまわり全部無駄になるとこだったし。」
たくさんのひまわりを、開いている床にドサッと置いた。
エプロンも食器も、開いている場所に置いた。
「使いそうなもの、買っといたから。 レストランで使えよ。」
風磨が座りながら言った。
「ありがとねっ」
こんな結婚祝い、よく思いついたなー…
「よしっ、ケーキ食おうぜ。」
遼があたしの隣に座りながら、ナイフを柚ちゃんに渡した。
「えーっと、11人だよね?」
「おう。」
海斗と柚ちゃんがケーキをどういうふうに切るか考えている。
柚ちゃんは、4月から専門学校へ通い始めた。
海斗は、近くにある大学に。
柚ちゃんが通っている専門学校は、デザインを勉強するところらしい。
服をデザインしたいって、ずっと言ってたしなー…
そして、遼と槙は、来月からレストランの従業員になる。
2人共、自らウエーターになると言ってきた。
来月からは、レストランで一緒に働く予定だ。