愛羅武勇×総長様 Ⅱ
「お前は俺だけを見てろ。」
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―――――――…
「よしっ!出来たー!」
最後のひまわりを飾り終わった遼が、椅子にドサリと座った。
「お疲れ様。」
「お、サンキュー。」
机に全員分の飲み物を置くと、みんなすぐに手をつけた。
宣言通り、遼はすべてのひまわりを、1人で飾り付けた。
大ちゃん、槙、あたしは、食器を片付けたり、テーブルクロスをしいたり。
開店前日の、最終準備を済ませたところだった。
「間に合って良かったね、最初はどうなるかと思ったけど。」
「だな…。 もう夕方だし。結構時間かかったよなー…」
遼が窓の外を眺めながら言った。
外はもう夕日が傾いて、オレンジ色になっている。
「明日から開店だな。」
「あぁ。」
大ちゃんの顔が、心なしか笑っているように見えた。
「頑張ろうねっ、大ちゃん。」
「おう。」
少し微笑んで言った大ちゃんの顔が、目に焼き付いた。
これから先、何があっても、大ちゃんとならやっていける気がした。
「遼、夕飯の材料買いに行こうぜ。」
「ん、あぁ。いいよ。」