愛羅武勇×総長様 Ⅱ
「はい、俺酒持ってきたからっ」
そう言って、袋に入った大量の酒の缶を出していく。
「お前どっから持ってきたんだよ。」
大ちゃんが呆れ顔で、遼を見た。
遼は平然とした顔で大ちゃんを見て、「龍泉のやつらからのクリスマスプレゼント」と言った。
確かにあれだけ人数がいれば、この量にも納得がいく。
「こんなに飲めねぇよ。」
「いーの、タダなんだから。飲める分だけ飲めばいいだろ?」
そう言って、まず1番に酒を手にとったのは遼だった。
「ほんと、お前の胃袋疑うわ。」
「いい加減慣れろよなー」
槙はほんとに呆れてて。
あたしもほんとに遼の胃袋を疑った。何ていうか、何に関しても量が多いんだよね。
ビックリするくらい。
「はいっ、かんぱーい!」
人一倍テンションの高い遼に流されて、クリスマスパーティーは始まった。