愛羅武勇×総長様 Ⅱ
「死んだら許さないんだから!」
あれから朝がきて起きたみんなは、「途中から記憶がない」と言った。
飲めないはずの実瑠ちゃん、柚ちゃん、海斗まで、酔っ払った遼と恋汰に飲まされたみたい。
記憶がなくて当たり前だよ。
そして日が経ち、今日は大晦日。
「さっみぃなー…」
「だから俺は出たくねぇって言ったんだよ。バーカ。」
「大晦日といえば初詣だろ!お前ら元気なさすぎ!」
さっきから前の方で遼と槙が言い争っている。
「お前が元気なだけだろ。」
それに加わったのは、恋汰。
「てめぇ彼女出来たからって調子にのんなよ?」
「は?羨ましいわけ?」
「うわ、うっぜー。チビのくせに。」
そう、恋汰には彼女が出来ました。
とても可愛らしい彼女が。
クリスマスに、大ちゃんの家に来ていた恋汰の後輩、実瑠ちゃん。
恋汰が実瑠ちゃんを送っていった時、恋汰の方から告白したらしい。