愛羅武勇×総長様 Ⅱ
「恋汰君、喧嘩はダメだよ!」
恋汰の目を見て、頬を膨らませる実瑠ちゃん。
……可愛いなぁ。
「あ、はい…」
「恋汰顔赤いぞ(笑)」
風磨が恋汰をからかい始めた。
「風磨うるせぇっ!」
「??」
実瑠ちゃんは何がなんだか分からないらしい。
顔がキョトンとしてる。
柚ちゃんと海斗は2人で年を越すらしい。
だから、恋汰は実瑠ちゃん、大ちゃんはあたし、というように、相手がいるわけだ。
残りの3人は寂しい大晦日だって言ってた。
「美憂ー、俺も寒い、手繋いでよー。」
「は?」
あたしより先に、大ちゃんが反応した。
「手がさみぃんだもん!」
「触んな。」
あたしの手を握ろうとした遼から、引き離された。
「大智のケチ。」
「黙れ。」
「遼、お前こっち来い。」
槙が遼を呼んだ。
「槙、寂しいの?」
「キモっ。」
「はぁー!?」
2人がじゃれ合ってる姿を、みんなで笑いながら見てた。