愛羅武勇×総長様 Ⅱ
「俺はいいよ。」
「何で?眠いでしょ?」
「基本的に朝寝るタイプだから。俺意外に夜型の人間なのさ(笑)」
「何それっ…」
ほんとは眠いんでしょ?
あたしに気遣って寝ないようにしてくれてるんだよね…?
「じゃああたしも起きてる。 遼、話しよっか。」
「仕方ないなぁー、ワガママな美憂ちゃんの為にお話に付き合ってあげよう。」
「ふふっ、ありがと…」
「どういたしまして。」
そう言うと、遼はあたしが座っているソファーに座った。
「美憂さ、俺が前にもレストランで会ったことあるって言ったの覚えてる?」
あぁ、確か初めて会った日に言ってたなぁ…
「覚えてるよ、あたしがオムライス食べた時でしょ?」
「そうそう、あのオムライス、大智が作ったんだ。初めて親父さんに、忙しいから作ってくれって言われて。」
「そうなの?」
「人手が足りなくてさ。俺も槙も料理出来ねぇから。」
「そうなんだ…あたしにオムライス持ってきたのって槙だよね?」
黒髪の男の子の動きが、ぎこちなかったの覚えてるなぁ…
「あぁ、あれ大智。」
「えっ!?大ちゃん昔黒髪だったの!?」
「うん。つーか、金髪にしたの俺だからね」