愛羅武勇×総長様 Ⅱ
「大智人間じゃねぇもんなー。」
「バカじゃねぇの。」
「バカじゃねぇしっ」
「いちいち突っかかるなよ、遼。」
「だって暇なんだもーん。」
「じゃあ帰れよ。」
しょーもない小さな喧嘩をする3人。
もう慣れたから気にしないんだけどね…
「俺らが帰ったら美憂が危ないしー。」
「えっ?」
「大事な大事な美憂置いて、俺帰れなーい。」
「遼…」
いつもなら突っかかる大ちゃんも、今日ばっかりは大人しい。
「はいはい。」
それだけ返事をして、寝る体制に入った。
「何だ、寝るのかよ?つまんねー…」
「……………」
「うわっ、遂に無視?遼君傷つくー…」
「……………」
「ダメだ、反応0…」
諦めたのか、素直に元いた場所に戻って椅子に座った。
遼は、突っかかってるっていうか……構ってほしいからイタズラしてるって感じなんだよね…
お兄ちゃんに構ってほしい弟みたい。
「よしっ、俺らは帰るか。色々やることあるし。」
「だな…行こ。みるくちゃん」
「あっ、はい。」
「じゃあな、お大事にー」
風磨と恋汰と実瑠ちゃんは帰っていった。