愛羅武勇×総長様 Ⅱ
「はいはい。」
つーか、暖房つけてくれるのは有り難いんだけどさ、顔が冷たいんだよね…
「よしっ、俺帰るわ。」
「「はっ…?」」
光紀の言った言葉に、俺も槙もすぐさま反応した。
「女の子迎えに行くから。じゃあまた新学期になー」
「お前来ないだろ」
槙がすかさず言った。
「気が向いたら行くよ。」
そう言って、玄関にあった槙のマフラーを巻いて出て行く。
「ちょっ…それ俺の!」
―バタン…
「何あの自由人…」
「槙、もうあのマフラー帰ってこねぇと思うぞ」
「だよな。」
「まぁ俺は関係ねぇから別にいいけど。」
「ひでぇやつだな。」
「はいはい(笑)」
そう言って、槙の部屋へ向かう。
「はっ? お前俺の部屋行くの?」
「いや、だってお前の部屋の方が落ち着くし。」
「じゃあ暖房いらねーじゃん。」
「うん。ってかそんなことどーでもいいから、タオル貸せ」