愛羅武勇×総長様 Ⅱ
「……後で持って上がるから先に上がってろ。」
「おー。」
階段上がって、手前から2番目の部屋が槙の部屋。当たり前みたいに入った。
「うわー…やっぱさみぃなぁ…」
コタツのコンセントを差して、潜り込んだ。
暇だったからテレビのスイッチもつけてみる。
『昨夜、桜田神社で傷害事件が起こりました。調べによりますと――――……』
桜田神社……
昨日俺らが行ったとこ!!
「えっ!?」
チャンネルを変えてみると、どこも正月の番組をしている。
唯一ニュースを放送しているのはこのチャンネルだけらしい。
―ガチャ…
「…………何お前。」
「槙!見ろよ、真白が映ってる!」
俺が指さすと、槙もテレビに目を向けた。
「うわ、年明けにニュースなんかするんだな。ほら、タオル。」
「サンキュー。まぁ急だったからなー…」
テレビをボーっと見ていると、チャンネルが変わった。
「せっかく面白い番組してんだから、見ようぜ」
「……だな。暇だし。」