愛羅武勇×総長様 Ⅱ

「……後で持って上がるから先に上がってろ。」

「おー。」

階段上がって、手前から2番目の部屋が槙の部屋。当たり前みたいに入った。


「うわー…やっぱさみぃなぁ…」

コタツのコンセントを差して、潜り込んだ。

暇だったからテレビのスイッチもつけてみる。


『昨夜、桜田神社で傷害事件が起こりました。調べによりますと――――……』


桜田神社……

昨日俺らが行ったとこ!!


「えっ!?」

チャンネルを変えてみると、どこも正月の番組をしている。

唯一ニュースを放送しているのはこのチャンネルだけらしい。


―ガチャ…


「…………何お前。」

「槙!見ろよ、真白が映ってる!」

俺が指さすと、槙もテレビに目を向けた。


「うわ、年明けにニュースなんかするんだな。ほら、タオル。」

「サンキュー。まぁ急だったからなー…」

テレビをボーっと見ていると、チャンネルが変わった。

「せっかく面白い番組してんだから、見ようぜ」

「……だな。暇だし。」

< 70 / 138 >

この作品をシェア

pagetop