おん、ありがとな。
Side:永吉 弓
国仲くんと原本くんはおんなじクラスで4組、晴花さんは1組、苑田くんは3組、英依さんは5組で私とおんなじやねんで。
でもなかなかバラバラやろ、せやからあんまし会われへんねん。苑田くんはよう5組に来んねんけど(英依さんっ子みたいやからね)、会えるんは週2の部活だけ。でも私はみんなのこと大切に思っとるし大好きや。
会われへんでもちゃあんと部活には集まっとった。まぁ、なんとはいえ確かに機会は少ないねんな。
…やってん けど、
「弓!ちょお昼飯のことやねんけど、」
もうガシャーンに近いくらいの勢いで人間飛び込んで来てん。や、いきなり副部長の晴花さん飛び込んで来てん。
しかも英依さんやのうて私に向かって来てんで?何やねん、としか思われへんかったわ。因みに今、二時間目が終わったとこな。
「晴花さんどないし…」
「あんな、昼飯やねんけど。一緒に食べよや!部員みんな居るで!ん?3年だけな!何や言いたいことあるんやて、あー、国仲がな!せやった、時間空いとる?」
ほんまええおばちゃんになるわこの子。どんだけマシンガントークやねん。息継ぎせえへんかったで。