綾×綾。~空回りな恋~
結婚式当日
リンゴーン♪ リンゴーン♪
教会の鐘があたしたちを祝福してくれるかのように鳴る。
「では、誓いのキスを。」
神父様がそういうと、二人は向き合って
ゆっくり
ゆっくり
口を重ねた。
「ヒュ~!! 暑いよ~!!」
「シーッ!!!」
つい、叫んでしまったのは智貴の親友の和哉くんだった。
そばにいた人たちが人差し指を口に当ててにらんでる。
あたしはふと笑いそうになった。