綾×綾。~空回りな恋~
「重たく…ない?」
あたしは智貴にお姫様だっこされて花道を通るとこだった。
「ぜーんぜっん! 楽勝!」
と言って軽々持ち上げる智貴。
「きゃ、怖い怖い!」
ちゅ
え?
「愛してるよ。」
こ、ここでえ~!?
《ヒュー! きゃー!》
「あや~! 愛されてんねっ。」
皆が口々に言う。
「はずい~。」
あたしは顔を真っ赤になってんのがわかった。
「あや、かわい。」
なんか…今日の智貴大胆?
まあいっか。