綾×綾。~空回りな恋~
そう言って、りょうはあやの唇に触れた。
やばい、心臓がバクバクいう。
唇が離れた。
「あや、俺の事好き?」
「うん、大大好きっ! 」
あやは自分でいいながらハズくなった。
「やば、まぢかわいすぎ。」
そう言って、りょうはあやの唇をまた奪った。
今度は長い。
「ん・・・。」
りょうが舌を絡ませてきた。
うわぁ、こんなキス初めてだよぉ。
「はぁ・・・。」
やっと離れた唇。
「あや、俺、幸せ!」
「うん。りょうってキスうまいね。」
「え、そうか? 俺、初めてだぞ。」
「え・・・あたしも・・・なんだけど・・・。」
「えぇ! 二人ともファーストキスかよ!! 」
信じられなかった。
りょうって軽そうなのに・・・。
嬉しいよぉ。
目が熱くなった。
「あや。」
りょうは優しく抱いてくれた。
「りょう・・・。」
涙が一粒こぼれた。
「あや、泣いてんのか? 」
「だってぇ、嬉しいんだもんっ。」
涙があふれだして止まらない。