綾×綾。~空回りな恋~
おばさん・・・・辛いよね・・・・。
こんな事急に言われても意味わかんないよね。
だって・・・・おばさん・・・・あたしの事なでながら必死に笑ってる。
ほんとはあたしよりずっっっと辛いのに。
「りょう・・・・目覚めたらお母さんの事・・・・覚えてるかしらね。」
おばさん・・・りょうはもう・・・・自分の名前すら覚えてないんですよ。
なんて・・・・言えない。
こんなに嬉しそうにしてるのに・・・・。
あたしは、もう帰る事にした。
今は・・・・家族でいたほうがいいよね。
邪魔だよね。
「あたし、帰ります。 また来ます。」
「あ・・・・あやちゃん!」
突然帰ろうとしたあやに言った。
「はい?」
「意識・・・・戻ったら・・・・電話します。」
「ありがとうございます。」
おばさん・・・・優しすぎるよ・・・・。