綾×綾。~空回りな恋~
何も無い日々。
りょうと別れてから何日か絶つ・・・・。
今日も、もくもくとバイトをしている。
なにもない日々・・・・。
りょうと別れてから何をしても気力がない。
「おい。ちゃんとやれ。」
一人の洗い場のリーダー的な存在の松村さんが通り過ぎる時にふとつぶやいた。
いつも怒られる日々。
「なんかあった?」
そこに高橋さんが来た。
「あ、いや・・・・そのぉ・・・・・彼氏と別れちゃったんです・・・・。」
こっちにおいでと休憩室に連れてかれる。
「あやちゃん・・・。」
「はい・・・・。」
真剣な表情でこっちを見る高橋さん。
「仕事とプライベートを切替えをちゃんとしろっていうんじゃないんだけどね? 仕事は仕事。プライベートはプライベート、って考えて頑張ってもらえないかなあ?」
「はぁ。 頑張ってみます・・・・・けど・・・。」
「けど?」
高橋さんが首をかしげる。
「あたし・・・・時々・・・・トイレで泣いてもいいですか?」
自分でも、こんな事いったのはびっくりした。
「うーん、それはちょっとまずいんじゃない?」
「そ・・・・うですよね。」
ちょっと、ホッとしたのもあった。
ここでいいなんて言ったら、あたし・・・・・一生忘れられないよね。
「ありがとうございました! なんか吹っ切りがつきました!! 」
ペコっと頭を下げて、休憩室を出る。