綾×綾。~空回りな恋~













カチャカチャ







いつものように皿をきれいに洗っている智貴くんがいた。







あたしはそろそろレジをやらしてもらえるというので、レジのやり方を教わってる最中だった。








やっと、一段落ついたところであたしは智貴くんの元へ・・・・。








隅っこの洗い場で皿を洗っている智貴は男らしかった。








「智貴くん・・・・。」






ポンと肩を叩く。







「ん? 何、あやちゃん!?」






「ん、あのさ、あたし・・・・・もうすぐ洗い場終わりになるでしょ? だから、ちょっと、はなしときたいことがあるんだけど・・・・。」







「いいよ。じゃあ、帰り待ってて。 俺のバイクのそばで!! 」







嬉しそうに答える智貴くんはかわいい。








「ありがと。」






そう言って、そこを離れる。






その時、ガシッと腕をつかまれ、止められる。







「俺もっ、俺も話す事あるからっ!! 」







真剣な表情でこっちを見た智貴くん。







なんか、ドキドキしたよ。







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