綾×綾。~空回りな恋~
「おまたっせー! 」
智貴くんが出てきた。
相変わらず、ハイテンションだな。
「で! 話しって?」
話しを切りだそうとした時、あやはバイクのヘルメットをとって、
「どっか、連れてって!」
なんて、言っちゃった。
いつから、こんな大胆になったんだ?
「おう・・・・・じゃあ、俺のとっておきのとこ!! 」
「うん。」
そう言って、二人は風を切ってバイクを走らせた。
ブゥーン
「ふぅ。ここだよ? 」
智貴くんはヘルメットをとっていった。
「わぁ! 綺麗!!!」
あたしはまぢで感激した。
そこに広がっていたのは、一面の夜景。
キラキラと輝くイルミネーションはまぶしいくらいだった。
そこはあまり人気のない小高い草原の上だった。