綾×綾。~空回りな恋~
「ひゃっ!」
びっくりした。
突然、りょうがホッペにキスしてくるなんて・・・。
「やばい、お前の事、好きになったみたいだ。」
え~! そんな・・・まだ出会って一日だよ。
速すぎて、整理がつかないじゃん。
「ごめん。あたし、りょうの事何一つ知らないから・・・・・付き合えない。」
「別にぃ、付き合ってくんなくてもいいからさっ、好きでいていいか?」
そんな事・・・いいに決まってるじゃん。
あたしだって付き合いたいよ? でも、まだ心の準備が出来てないんだ。
もう少し、時間をちょうだいね。
あやは心でりょうに語りかけると、立上がり
「そろそろ帰るね。」
「ああ、また学校でなっ!」
りょうは少し笑顔を見せてくれた。
「うん!ばいばい!」
あやは手を振った。
「ぉう。」
りょうはそこを離れようとはしなかった。