綾×綾。~空回りな恋~
「ぁゃー!! ごめんー!」
遠くから走ってくる智貴。
なんか怒っちゃいけないほど愛しいよ~。
「もー、智貴ぃ? 遅い。」
でも、ちょっと膨れた顔をしてみたり・・・・。
「はあ。ごめんって! 今日は初デートだからどんなとこ行こうか考えてたら遅くなっちゃった。」
「んー、じゃあ、許す!!」
あたしって甘いかな?
まっ、いっか。
そして二人は手を絡ませ合い歩き始めた。
「ねー、今日はどこ行くの?」
「うーん、考えたあげく・・・・・映画!! ・・・・・なんてどう?」
智貴は一生懸命考えてくれたんだよね・・・・
だったら映画でもなんでもいいよ。
「うん! じゃあ行こっ?」
「えっ? いいの? 映画なんかで・・・。」
「全然っ!!! 見たいのあったんだあ~。」
「良かったぁ~。」
智貴はホッと胸を撫で下ろしたように安心してた。
ありがと。