綾×綾。~空回りな恋~
「そろそろ帰ろっか。」
智貴が抱き締めてた手を離す。
「うん。」
あやはベンチから立ち上がった。
その瞬間、倒れそうになった。
「きゃ!」
ばっ!
「あぶねっ!」
すかさず手をさしのべてくれた。
そして、二人は見つめ合った。
やだ、そんなに見ないでよ。
顔・・・・・赤くなる。
「あや、今、めっちゃかわいー。」
智貴がそんな事を言うからもっと熱くなってきた。
「ハズいよー。」
目を逸らすあや。
「あや・・・・・?」
そっとこっちを見つめる智貴。
また彼へと視線を合わせる。
そして、
二人はキスをした。
智貴にとってのファーストキスかな?
智貴・・・・・・顔、真っ赤だよ。
そんなに緊張してたんだね。
ありがと。
そうして、あたしと智貴の初デートは終わった。