綾×綾。~空回りな恋~
二人の気持ちの重なり
「え~!?」
舞が大声をあげる。
「しーっ!」
あやが人差し指を唇に重ねる。
「まぢ?」
舞がコソッと言う。
「うん。」
あやはコクリと頭を下げる。
「アイツはやめたほうが・・・。」
舞は首をかしげていう。
「でも、いいんだ。」
あやは決心を固くしていた。
「そっか。あやは強いもんね。大丈夫か。」
舞はどことなく笑って見えた。
「ありがと。」
あやも笑う。
「あ、じゃあそろそろ時間だわ。ばいばい!」
舞はカバンをとると立上がり手を振って行ってしまった。
「ばいばい!!」
あやは負けじと大声で舞に手を振った。
一瞬振り向いて「がんばるんだよっ!」って言ってくれた。
ありがと またあやは心の中でお礼を言った。