綾×綾。~空回りな恋~
「そ、そだね・・・・・・はは・はは・・・。」
涙が止まらない。
こんなにも近くに最愛の彼がいるのに・・・・
お祝いしてくれてるのに
あたしは何してんだろ。
りょうと別れてから
新しい恋して
新しい人生過ごして
結婚まで約束しといて
あたしは
何をしたかったんだろ。
まだ、こんなにも彼を好きなのに・・・・・・・
彼のためならなんでもしたいって思っちゃうのに
涙が
涙が止まらないよ。
りょうの事でいっぱいになったよ。
どうすればいいかな?
りょうと智貴のどっちを守ればいいのかな・・・・・?
今のあたしにはわかんないよ。
「あ・・・・や?」
ハッ
我に帰った。
「あ、ごめん。」
あたしは涙を拭って言った。
「あんまり、頑張りすぎるなよ? じゃ。」
りょうはもう後ろを振り向く事はなかった。
あたしはりょうをただ見守ってた。