綾×綾。~空回りな恋~
「あや~、俺、どうしよー。」
突然、後ろから声がした。
それは唯一の男友達の拓哉だった。
「へ? どした?」
あやは舞との話を中断すると拓哉の方を見た。
「んー、実はなぁー俺ー、彼女出来たんだわ!!」
・・・・・。
「「ぇえ~!!」」
あやと舞は同時に驚いた。
「そんなに驚くなよー。」
拓哉はふてくされた顔をする。
「ご、ごめんごめん。なんか・・・・・幸せだね。」
「は!?」
拓哉は呆然とこっちを見た。
「ぁ、いやなんでもない・・・。」
「あ、そう・・・・・・っつーんじゃなくてぇ!!!! 俺の悩み聞けぇーー!!」
拓哉は怒り気味で叫んだ。
「あー、ごめんってぇー。 で! 何? 悩みとは!!」