綾×綾。～空回りな恋～

「あ！ もしかして・・・・・。」






舞がにやける。






あたしにはさっぱりなのに。








「・・・・・・・・エッチ？」






舞が超小声で拓哉にささやく。







「ばっ！ ばかやろう！！ いうんじゃなねぇよ～。」





拓哉は手で顔に覆いながらも顔を赤くしてる。







「あーそっか。そーだね。」






あたしはやっと気付いた。







「あやまぢ鈍感ー。どんだけ考えればいいのよぉー！」






「あは・・・・・あはははー。」






あたしは苦笑した。





あたしってまだで鈍感なんだ。






また改めて知らされちゃったよ。







「で？ タイミング・・・・・は？」






拓哉がボソっと聞いてきた。






「ガバッといっちゃえ！！！」






舞が大声で言う。






シーン。






あ、シラけちゃったー。







「お、大声で言うなよ！！ みんな引いてんぞっ！」






拓哉は小声で舞に話す。






「あはは～、ごめんねー？ みんな～気になさらずぅ～。」







みんなの目線が徐々に離れていった。