綾×綾。~空回りな恋~
【智貴】緊張の毎日
俺は今ものすごく緊張してる・・・・。
きっとあやの手は汗びっしょりだ。
なんせ、俺の緊張度は半端ないからなぁ。
まぢダセェ。
「あや、一回手離してもいいか?」
「うん、構わないよぉ?」
そう言って、あやはすぐ手を離してくれた。
そんなあやのなにげない優しさが嬉しくてたまらなかった。
俺は最高の彼女をもらった気がした。
まぁ、将来の嫁さんだけどなっ。
俺は自分で言っときながら恥ずかしくなった。
「どぉかしたぁ? 智貴ぃ?」
ちょい上目づかいで見てくるあやの視線がまともに見れない。
やっぱダセェ。 俺。
「いや、なんでもねぇよー。」
そう言って、俺はあやの頭をポンポンと叩いた。
「変なの~!」
あやは笑いながらそうつぶやいた。
また、かわいい事しちゃってさ。
抱きたくなるじゃんか!!
ぎゅ。
俺は理性を抑える事は出来なかった。
「きゃっ。」
あやはびっくりしたみたいだ。
当たり前だよな・・・・。