初恋禁恋

時.



「じゃあ早速、
冴織ちゃんにお願い!」



あたしは結局、
居残りすることになった。


はあ…。

なんで初めてなのに
2人で居残りなのさ…


いろいろ不満はあったが
不思議と嫌な気持ちは



薄かった…。



「なんですか?先生」

「んとねー、今日は
学校案内してくれる?
今日来たばかりだから
場所とかわかんないし!」

しゃべり方とか
子どもみたい…っ


「あははっ!
うん、あ、はいっ
わかりました」


思わず笑ってしまった。

雅樹先生の声を聞くたび
ドキドキが止まらなかった。


「えっと…っ
ここが会議室で、
真っ直ぐ行くと
あたし達の教室です」


うん、うん、と
頷きながら聞く姿に



キュンとした。



< 14 / 31 >

この作品をシェア

pagetop