あなたの腕まで、あと何センチ?

『私…よく騙されて「あんたなんかと友達になりたい訳ないでしょ?得するから、一緒にいるの。」って言われたりして…けっこう、人間不振になったりしてたんです…けど、咲姫さんはそうゆう人達とは違う感じがしたから、嬉しかったです。』

私の言葉に、咲姫さんは頭をなでなでしてくれた。

『きれいだから、皆嫉妬してんのよ。響ちゃんは、胸はってればいいんだよ♪』

私は黙ってうなづいた。

咲姫さんは、人を外見で判断するんじゃなく中身も、みてくれる人だなって感じる事ができる。

『それに、響ちゃんの雰囲気は性格ブスじゃないってわかるし、わかってくれる人にはわかるよ…私みたいに?』

テヘッと咲姫さんが笑ってみせた。

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