あなたの腕まで、あと何センチ?
『なんか、向坂くんが咲姫さんを好きになった気持ちがわかる気がします。真っ正面から体当たりしてきてくれて、まっすぐな気持ちぶつけてくれるから、信頼できて信用できるんでしょうね。』
『いやー…たまに、派手に転ぶ事あったりするんだよ?』
咲姫さんが、苦笑いした。
『でも、起きあがって掴みに行くタイプでしょ?』
咲姫さんは、照れて舌をペロッとだした。
そして、店員さんが『次の方はここまでですね~』と言われ、ちょうど順番が回ってきて、カッパを着用して乗る事になった。
異様にドキドキする。
店員さんが、安全レバーを確認しだした。
そして、気持ちの覚悟ができないまま…マシンは動きだす。
ガタンッと音をたて、位置につく。